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8/29/2023

「コーラス」リーディングはやめましょう?!

(以下、今書いている論文から抜粋です)

ここで日本の英語授業におけるひとつのカルチャーが、英語リズムの習得の障害になっている可能性を指摘しておきたい。それは「一斉音読においては、周囲と声をひとつにしてテンポを揃えて読むものだ」という暗黙のカルチャーである。今回の授業でも実習生が「せ〜の」という声掛けでタイミングをとり、それに合わせて生徒が一斉に声を出すという場面が3回あった。

理論的には強勢リズムを保ちながらも周囲とテンポを合わせて読むことは不可能ではない。しかし音節リズムで読むのに比べて格段に難易度が上がることは否めない。実際には無意識に周囲とテンポを合わせようとすることで、集団の中で最も望ましくないリズムで読む生徒に、全員のリズムが合ってしまう、というのが現実のように思われる。

「一斉」音読、「コーラス」リーディング と呼ばれることの多い活動ではあるが、以上の点に鑑みて発想を転換し、教師のモデルをリピートする際には「Repeat after me. でもその際、周囲と声を合わせる必要はありません。周囲はまったく気にしなくてよいから、先生を真似して、先生と全く同じリズム、全く同じスピードで、英語らしく読んでみてください」と指示することを提案したい。