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11/03/2017

スピーチコンテスト、心地よい疲れで終わりました

今年は今までと比べても最高レベルのコンテストでした。

高校生は高校生なりに、大学生は大学生らしく精一杯頑張ってくれました。参加してくださった高校生のみなさん、引率の先生方、ありがとうございました。高校生には大きく分けて2つのパターンがありました。

内容は聞くに値するものがありながら、LとかTHとかの細かい分節音ができていないといいうパターンと、英語は達者でうまく音的には完璧に近いのだが、聞いている聴衆にメッセージが本当に届いているかどうかにはいまひとつ関心がないように私には見える、具体的には最初から最後まで早口で、キーワードでさえも焦点化しようとしない、というパターンがありました。

どちらも惜しいな、と思いました。

思いつきですが、来年のコンテストからは、本選出場が決まった高校生には我々が一回音声面に関してフィードバックをし、それふまえて出場してもらうのも良いかもしれません。来年にむけて検討します。

手前味噌ですが、大学生は一人残らず、良かったと思います。観戦してくださったある高校の引率の先生から情報ですが、聴衆の高校生が、「大学生のほうがわかりやすいです。」と言っていたそうです。

その通りだと思います。事前指導でとにかく強調したのは、「聞いている人に『メッセージ』『意味』と届けると思え。そう思えば、しっかり焦点として発音せねばならない部分はどこなのか、自ずとわかってくる。ペラペラ早口で喋るな。とくに最初のパラグラフでは、文と文の間に、勇気をもって「間」をとれ。」ということでした。

たとえ英語のスピーチコンテストであっても、ほとんどの観客にとって英語が外国語である、という状況で、ネイティブスピーカーにだけわかればよい、という姿勢でのスピーチには私は疑問を感じます。私のベースが英語教員だから、とくにそう感じるのかもしれませんが。

テンパりながらも、大学生たちはこのアドバイスをまずます意識したパフォーマンスができたのではないか、と思います。

いずれにしても、この3ヶ月、淡路先生と力をあわせて学生の指導に力を傾注しました。しばらく「スピコン・ロス」に見舞われそうです。こういうロスを感じる機会・環境に恵まれている大学教員は、まずなかなかいないと思われます。