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3/07/2011

オーマイ・リロ・ガール

2ヶ月ほど前になるが、「お笑い芸人歌うま選手権」のような番組で、品川庄司の品川祐君ともう一人の芸人(名前は忘れた)が、尾崎豊の Oh My Little Girl で対決したことがある。どちらもかなりうまかった。が、それはどうでもいい。英語教師として印象に残ったことがある。


oh my little girl 温めてあげよう
oh my little girl こんなにも愛してる


というくだりでふたりとも、


オーマイリロガール


といった発音で熱唱していたことだ。


品川くんももうひとりも、英語に関してはごくごく平均的な日本人だろう。品川くんはどちらかというと「真面目タイプ」ではない喧嘩修業を重ねた高校時代を送ったと聞いたような気がする。


そういう人の英語発音だから、今の日本の英語教育の素顔というか底辺というか、ある意味の現実を表していると思う。そう言うレベルの人が結構カッコウ付けて、ある程度英語らしく発音しようとした結果が


oh my little girl = オーマイリロガール


だったのがおもしろいのだ。


oh と my はオーマイでいいとして、


little が リトル でなく リロ と英語らしい発音なのに対して、


girl はもろにカタカナ英語で ガール であるのがおもしろい。


いや、これは品川くんがどうこうというよりも、もともとの尾崎豊の発音がそうなのだろう。


尾崎豊に代表されるような、反学校?的生徒のgirl の発音までが英語らしくなったとき、日本の英語教育の「底上げ」がなった、といえよう。そんな日が来るだろうか。


つまり、little を リロ と発音する程度には英語らしく発音しようとする気のある生徒が、girl を グーオ と発音するようになれば、という意味である。