紙辞書と電子辞書は一長一短というか、それぞれ特性があるので、使い分けるように指導すべきだ、と言われることがある。
しかし
(1)ふたつの辞書を使い分けていると、「オレの辞書はこれだ」というマイ辞書感が分散してしまう
(2)紙辞書にできて電子辞書にできないことは、事実上 (practically speaking)もう存在しない
という理由で、上の意見には同意できない。
そのコンテンツが電子辞書に収録されているならば、という条件で、紙の辞書の必要性はゼロである。
固定電話とスマートフォンを比較しようとするのがナンセンスなように、鉛筆プラス原稿用紙とパソコンを比べるのが無理なように、1冊の紙辞書と、100のコンテンツを搭載した1台の電子辞書を比較しようとするのが、すでにナンセンスだ。
だいたい、狭い住宅で、紙辞書を何冊も置いておく余裕はないよ。
Paper dictionaries whose electronic versions are already available have no place in learning English as long as you can afford the latter. Comparing e-dictionaries with paper ones is as meaningful as discussing advantages and disadvantages of pens and PCs in writing academic papers.