私がいつも言っていることを裏付けるようなメールが教え子(現職教員)から来たので紹介します:
私は修論テーマの関係もあって、今台湾に留学中で英語を使って授業を受けています。
私はどちらかと言えばAsian Englishes, World Englishes を支持する立場なのです.そして、私は今インドネシア人、ドイツ人、中国人、台湾人、ベトナム人などなど、Non- Native同士で英語を使う授業を受けているのですが、 最近つくづく思うことがあります。
Non-native同士だからこそ、発音は大事だなと感じています。特に子音( nとngをしっかり出す, th, lとrの区別、またはaspiration≪中国語、 韓国語母語話者はそれによって、言葉の違いを認識するので≫ )は、しっかり出さないと通じないですし、 また自分がそれなりに意識して発音ができていなければ、 相手の崩れた発音が何を言っているのか認識できません。
そのクラスにはNative Speakerもいるのですが、むしろNativeの方が少々発音が崩れても分かってくれている のではないかなとも感じます。やはり発音は大事でした。 靜先生が教えて下さったのは、World Englishesだったのだと私は思います。 ありがとうございました。これからも精進します。
注: 韓国語はaspirated stopは「激音」と言いますね。unaspirated stop とは別の音となっています。
いや、そうですよ。いつも講演ではいってるのですが、ネイティブ は耳の守備範囲が広いから。我々だって、日本語ならどんな方言で もすぐ慣れるでしょ。でも外国人はキツイはず。 0.9*0.9 = 0.81 0.8*0.8 =0.64 と、どんどん伝達内容は減ります。
「最低限」の「最大公約数」の発音でいいのです。が、その「最低限」が、多くの人が思っているよりも高いというか多い、ということです。
今我々が苦労している発音項目で省略していいようなものはひとつもありません。
うまい話など、ないのです。