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1/29/2017

トランプ大統領の出現は福音だ!

というのは、彼の政策がすばらしいから、ということではなく、英語学習者にとっての英語モデルとしてすばらしいから、という意味です。

トランプ氏のスピーチやツイートの英語が平易だ(すなわち教材にしやすい、取り組みやすい)、というのは誰もが指摘するところですが、それに加えて、映像を見ると、彼は歴代大統領よりも、口を大きなアクションで動かして話すように思います。Lip rounding などもかなりはっきりしています。おまけに結構ゆっくり話してくれるし。

学習者に、ほら、英語ではあんなふうに大きく口を動かすのだよ、と見本として見せて真似させるのに適していると思います。

なんといっても、好むと好まざるとにかかわらず、あれだけ重大な、誰もが関心を持たざるを得ないことがらについて、時々刻々、平易な英語で、しかもシンプル(いや、シンプリスティック)に発信してくれるので、いまだかつてないほどの、「すばらしい」時事英語の教材になるのではないか、と。

難点は、(個人的には)あまり聞いていて心地よい声の質とは言い難い点と、政治的な中身が中身なので、ノーテンキに単なる英語題材として提示しても、嫌悪感、抵抗感を覚える学習者がいる可能性があることでしょうか。