高校生10名と大学生11名がスピーチを競います。またハーフタイムショーとして英語学科の精鋭たちが素晴らしい歌と手作り動画を披露しますので、楽しいイベントになること間違いありません。
どなたでも観覧できますので、是非お越しください。アクセス→東武東上線・東武練馬駅3分(12:30会場)
実は、高校生出場者については、以前からやりたいと思っていてできなかったことを、今回は初めて実現できました。何かというと、本選出場が決まった10名が予選用に提出してきた録音ファイルを聞いて、ひとりひとりに発音上のフィードバックをもどす、ということです。そこを修正して本選に臨んで貰えれば、教育的にはよりよいのではないか、と。
ひとりひとりのスピーチ原稿の、発音の要改善箇所にハイライトをつけ、かつ以下のような共通文書をつけて、戻すことができました。
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高校生出場者のみなさんへ
こんにちは。大東文化大学英語スピーチコンテストまであと一週間となりました。準備に余念のないことと思います。
本選に先立ちまして、みなさん全員のスピーチ録音を聞いて、英語音声指導を専門とする立場から気になった部分をお知らせしておきます。これは全員のみなさんに、平等に行っているフィードバックです。本当はもっと早くお知らせしたかったのですが、今日になってしまいました。
みなさんのスピーチ原稿の、発音に改善の余地がある部分に、同じ基準で青いハイライトをつけました。添付ファイルを確認してください。単語全体にハイライトがついている場合は、その単語のアクセントが間違っているなど、です。再度、辞書などで確認して修正することをお勧めします。
一般論としてみなさんの欠点で最も多いのは、Lの発音です。LがRになっているケースが多いです。LはRの影に隠れて話題になることが少ないのですが、クリアな発音のためにはとても大切です。しっかりと舌先を歯茎または歯の裏に、長めにつけることが必要です。LがRに、逆にRがLになっている人もいました。
次に多いのは、単語の最後にくるNの音を日本語の「ン」で発音してしまっている誤りです。Nは「ン」ではなく、舌先を歯茎につけて「ンヌ」のように発音します。そうすると、次に母音で始まる単語が続く場合には、リンキングして日本語のナ行のような音になります。たとえば an ideaは、「アンアイディア」ではなく、「アナイディア」のようになります。
ハイライトがついている部分の意味がわからないことがあるかもしれませんが、公平性の観点から、質問にお答えすることはできませんので、ご了承ください。ご自分で調べたり、また高校の先生に相談したりして、なんとか解決してみてください。
では、コンテスト当日に会えることを楽しみにしています。頑張ってください。
2019年10月25日
大東文化大学
英語スピーチコンテスト実行委員会 副委員長
英語学科教授 靜哲人