5年前、淡路先生を大東に迎えた時に二人で祝宴をあげ、それぞれの思いを店長に揮毫してもらったのが始まりでありました。
以来、我々のもとから英語教員として巣立っていく学生たちを、毎年この魚撃を会場にして既卒教員も集まって壮行し、それぞれが期する思いを色紙にしてもらう、というのを年中行事にしてきました。
今年も3月14日に開催すべく、昨年から店を予約して準備万端だったのですが、2月に入って新型コロナ感染の猛威。。。さらにはとうとう一斉休校という未曾有の事態にたちいたり、出席者が現職教員と教員予備軍であるということに鑑み、苦渋の選択ながら今回の壮行会は中止としました。
しかしこれから教壇に立って戦いを始めるあの子らに、あの力強い色紙をもたせてやりたい、という思いは諦めきれません。毎年やってきた通過儀礼を、特に有望株が多い今年の卒業生にだけできないのでは、残念すぎる。
そこで過日、個人的に訪れ、事情を話し、なんとかならないだろうかと相談したところ、なんと来店はできない9名の新卒教員たちのための色紙を用意することを店長が快諾してくれたのです!
飲食におとずれた顧客のためのエクストラサービスである色紙を、飲食にはこられない我々の教え子にも作成してくれるという店長の男気に、少なからず心を動かされました。
しかしそのまま単に好意に甘えているわけにはいきません。そして3月中にできる限り個人的に呑みに行こう、関係者にもできる限り個人的に呑みに行ってもらおう、と決意しました。現在の過剰とも言えるかもしれない自粛ブームによって打撃を被っている飲食店を可能な範囲で応援せねばという思いもありました。
というわけで、本当は3月14日に出席予定であった昨年の卒業生に声をかけ、社会人として個人の資格で自己責任で、ということで、本日、少人数で魚撃で会食してきました。はじめて注文したマグロかまの塩焼きは絶品であります。
見事に完成していた9枚の色紙を受け取りましたので、あとは3月中に何らかの手段で彼らに渡すことを考えています。
みなさんも、四谷「魚撃」、是非行ってみてください。