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9/05/2013

少なくとも5文型は要らない

「文法」について論ずる時、その用語の定義というか、何をイメージして話しているかを確認しないと、まったく話がかみ合っていないことがある。

ある人は、語彙を組み合わせる順番をイメージし、ある人は、文法用語をイメージし、あるひとは用法の分類をイメージし、ある人は、文法問題集をイメージし、ある人はマーフィ英文法をイメージする。

よって気をつけなければいけないとは思うが、とりあえずこれは間違いないだろう、と思われるのが、高校生にいわゆる5文型を教える必要は全く無い、という点である。

自分自身は学習者として一度も通って来ていない。教師になった今でも、いまだにどの文型が第3で第4か、よく知らない。あまり知ろうとも思わない。

まず番号はどうでもよい。第1が第3でも、第5が第4でもなんでもよい。

また、意味の違いを「文型」と捉える必要は必ずしもない。

Call me Pat. と、Call me a taxi. は、

前者は自分をパットと呼んでくれという意味で、後者はタクシーを呼んでくれという意味だということがわかれば必要かつ十分なのであって、2文の「文型」というものが違う、という意識は少なくとも一般の英語ユーザー、学習者には不要である。

ある文が第何文型に属するか、といったエクササイズは、分類の好きな人の趣味以上の意味はほとんど無いと私は考えている。