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3/16/2014

目の前の「教師」の現状を理解するために

『英語教育』4月号には、目の前の生徒の現状を理解するための1番よい方法はグルグルでしょ、という論を書いたのですが、生徒だけでなくて、先生にも当てはまります。

先生方対象のアルクのセミナーでここ2回ほど、比較的すぐにグルグルにはいって、後半で講義する、という形態をとってみました。

その結果は良いですね。なにがよいかと言うと、講義する段階では、お一人お一人の顔から、すでに個性がある程度わかるのです。

つまりグルグルのなかで、あの先生は th が苦手、あの先生は f が苦手、あの先生はすぐテンパる、 あの先生はすでにかなり上手いけど破擦音はイマイチ、などなどわかり、ひとりひとりと1対1で 50 cm の空間を隔てて向き合うので、ある程度の「素」の顔が見えるからです。

一対多で講義をしているときにはあまり表情が読み取れないものですが、初対面でもグルグルを1時間もすると、かなり親近感がわきます。

そして、すでにある程度、ひとりひとりを識別できるようになった集団に対して講義をするのは、まったく個人を知らないマスを相手にするのとは、まったく違い、気持ち的に大変やりやすくなります。