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3/18/2014

FAQ: カタカナで発音を書くのはどうですか?

一概にいいとも、一概に悪いとも言えません。

音声学(または現実の正しい発音)をきちんとわかっている人が、ピンポイント的に使うのはとても効果的です。

わかっていないひとが使うと逆効果です。 ☓ apple アプル   ◯ エァポゥ

また、独立した単語よりも、リンクして発音されるフレーズやチャンクのイメージをつかませるのにカタカナは威力を発揮します。

should have been = シュダベン   not at all  = ナタトー/ ナトゥトー /ナラロ

again and again   = アゲナナゲン / ヌヌ

もちろん限界をわきまえて、生徒にも、「現実の音のイメージを思い出すためのメモだ」とわからせないといけません。現実の音を教えた上で、それを表記したものとしてカタカナを出すのがよいので、音がなしで、最初からカタカナだけ見て発音するのは、どんなに精緻なカタカナ表記でも無理です。

カタカナと英文字を併用するといいです。 stop = スターッp    killed = キオd

カタカナで発音を生徒がメモするのをやみくもに禁止する教師は、弱者の心をわかろうとしない、傲慢な人間だと思います(ヤミクモでなければそうでない場合もあるでしょうが)。あなたは、まったく未知の言語を聞いて、その音をメモするとき、カタカナを使わないですか? IPAで書けますか? 私はもちろん(書くなら)カタカナで書きます。ただし表記を工夫して。

ちなみに、私の最初の著書は、これでした:

『カタカナでやさしくできるリスニング』(研究社)