いよいよ実習が始まる時期になりました。あらためて私からのメッセージを伝えておきます。
(1)指導教諭の方針に従ってください。文法訳読をガンガンやるようにいわれたらそれをガンガンやってください。それも勉強になります。
(2)しかし指導教諭の同意が得られるようなら、ぜひ歌をやってください。実習期間を通じて1曲歌えるようにする、とかでいいでしょう。帯活動的に毎回5分とかもできます。歌の力はやはり偉大で、君たちが去った後、生徒たちはその歌とともに君たちのことを思い出します。
(3)指導教諭の同意が得られるようなら、ぜひ、グルグルにチャレンジしてください。生徒ひとりひとりの素の顔が見えます。眼の前50センチで展開する1対1の感覚を、今度は教師の立場で体験してみてください。
(4)教え方はいろいろあっていいですが、「1時間おわった時の目標の状態」をいつも意識し、それを目指してください。「1時間終わった時には、この本文を、適切な発音とリズムで、全員が本文を見ずに言えるようになっていること」が目標だとします。そうであれば授業がおわる最後の1分、最後の1秒まで、その目標の達成のために努力してください。「指導案の予定が終わったから、やることがなくなった」なんて馬鹿なことはゆめゆめ思わないように。
昨年の実習生で、終了5分前に「時間があまったから〜を出して」という発言をした者がいて、私はめちゃくちゃ怒りました。「時間があまる」なんてことは絶対にありえないはず。全員が充分うまくなっているのか?そうでないなら、なにをすればいいのか、を最後の最後まで考えてください。
(5)生徒に発表させたら絶対に「もっとうまくなるためのフィードバック」をしてください。そして実際に「もっとうまく」してください。ありがちな、「授業の最後に2〜3人(ペア)を指名して、下手くそ〜な発表をさせて拍手しておわり」だけは絶対にやめてください。
そういうのを授業の最後にせず、発表は授業の中盤にさせて、下手くそであることをきちんと指摘して、また練習にもどし、授業の最後にはすこしでもマシな状態にして、「さっきよりうまくなったね」という本当の意味の拍手をして終わってください。
以上です。
物理的に見に行ける限りは見に行きますので、頑張ってください。
靜
靜