という知識だけあっても、-es の場合と、-s の場合の本質的な違いを知らない人が珍しくない。
その違いとは、-es は、音節を形成するが、-s はしない。-es なら単数形と比べてポンポンパタンのポンが一つ増えるが、-s なら増えない、ということである。
例えば、dog と dogs は リズムが同じ(1ポン)だが、 fox と foxes は、異なる(1ポンが2ポンになる)。
パタンとすると、学生も現職教員も、-es の場合に、きちんと-esでもうひとつの音節を形成しないため、非常に不明瞭な発音になる人がかなり多い。
fox foxes フォクs フォクスィーz
watch watches ワch ワチーz
のようにきちんと発音できないと、英語のリズムもおかしくなってしまう。
-es は、もっともっと、明瞭に、引き伸ばして、発音すべし。
規則動詞の過去形の場合も、同じことである。
cook と cooked は、 音節パタンは同じ1ポン、だが、 want と wanted は、音節バタンが、1ポンから2ポンに増える。
この違いは英語リズムにとって非常に大きい。もしそれが歌詞に使われていれば、音符がひとつになるか、2つあるか、の違いになる。