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10/11/2012

新技: 口パク・シンクロ・リピーティング(KSR)

ちょっと前からやっていて、これはいい、と思い、今日になって晴れて命名した技がありますので紹介します。

「口パク・シンクロ・リピーティング」(長いか。。。)

口パクするのは教師です。

以前から、口を酸っぱくして言っていますが、生徒が何か(英語)を言っているときは、教師はかならず黙らねばなりません。リードしようとして一緒に声をだす教師が多いのですが、生徒の音声が聞こえなくなりますから、ダメです。

ただリードはしてやりたい。しかし生徒の音声は聞きたい。

その二律背反を弁証法的に解決するのが、この技、口パク・リピーティング。

通常の repeat after me は、教師が言って、そのあとに生徒が言います。

その生徒がいう時に、教師が、同時に口パクで言うのです。しかも唇や舌を大きく動かして。

生徒はその教師の発音器官の動きを見ながら、真似し、かつテンポもシンクロするように発音します。

もともとはグルグルで始めました。どうしても、Rで lip rounding
をするのを忘れる生徒、THで舌を使い忘れる生徒、Vで両唇を使ってしまう生徒を、その場で補助、というか、矯正、するために、彼らがグルグルで発話している時、目の前で同時に大げさに口パクしてやる、というものです。

これは効果があります。もちろん補助輪なので最終的には目の前に口パクモデルがなくてもできなくてはなりませんが、その前段階としては、非常に有効な
scaffolding です。

で、それをグルグルだけでなく、一斉リピート練習のときにも使う、ということです。もちろん、教科書から顔を挙げさせ、こちらを向かせる、という意図もあり、それが前提でもあります。

前から見て明らかに見える発音は結構あります。TH, F, V, W, R, L、Bなど、主要な子音はすべて可視化できます。

次の授業で試してみてください。

何も言わなくても、こちらの意図を察して口パクをシンクロしてくる生徒は、少なくとも2割くらいはいますよ。

口パク・シンクロ・リピーティング、がながければ、「パックロ」でいいか。それともKSRがいいか。。