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11/24/2013

問題のある同僚を見逃す同僚が一番悪い

小学校英語の教え方をテーマにしたデモンストレーションで。

A先生:日本人。英語は非常にうまい。発音うまい。運用力も抜群。非常に自然な英語。

B先生:日本人。小学校の担任教師とのこと。デモのなかで使っている英語のやりとりに関しては堂々としており、十分な運用力。イントネーションやリズムはやや不自然な点はある。発音が、一部、決定的にまずい点があり。ほとんど / l / が / r / になっている。

この二人が、A先生がALT役、B先生が担任教師役になって、「ビジュアル・ワード・ブック」的な教材を使って、やりとり。

やりとり自体は非常に見事で、ティームティーチングの理想形とも言えるものと感じた。

ただ、Bさんは、escarator, regs, cholorate を連発する。 butter のつもりで、batter と言う。 wool のつもりで、ool と言う(これは中高教員でもできない方が多いので、致しかたないが。)

この状況は絶対にまずいものである。

誰が悪いのか。

じつはBさんは悪くない。なぜなら、おそらくBさんは、自分が escarater と言っていることに気づかないのだから。気づいていないものを直しようがない。児童の前で、escarater を連発すること自体は、罪である。罪であるが、その罪はBさんの怠慢に起因する罪ではない。気づかないのだからしかたない。

誰が悪いかというと、Aさんが悪い。あれだけ発音がうまいAさんが、Bさんの発音のマズさに気づかないはずは絶対にない。あのデモもきっと事前に練習しているはずである。その時にも気づいているはずだ。気づいていながら、おそらくBさんに指摘してやらなかった。あるいは指摘したかもしれないが、修正されるまで面倒をみてやることを怠った。

それはAさんの罪である。同僚に対する遠慮か、人間関係に対する配慮か、それはわからない。

わかるのは、Aさんがそれをしなかったために、Bさんは児童に対して、世界から馬鹿にされる 

Engrish 

を垂れ流し続けている、ことである。

そういう同僚メンタリティが、口から Engrishを出すような児童・生徒を産み、悪循環がまた繰り返される。