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7/25/2011

L と R ふたたび、みたび

ある高校でセミナーをやった。

その目的はある程度達成できたからいいのだが、気になったのは、参加者80名のほとんどが、LとRの区別ができない(できなかった)ことである。その場で練習させたので、できるようになった子たちもけっこういたとは思うが、問題は、高校1年生、高校2年生になって、LもRも発音できできない生徒がほとんどである、という現状である。

今日の高校生が特殊なのではない、ことはもちろん認識している。だから気持ちが重い。

LとRの区別がないのは、我々が名前を知っているような言語では、日本語と韓国語だけである。

だから、どんな種類の国際英語 English as an International Language をモデルとするにせよ、LとRを区別する能力はどんな場合にも、どの生徒にも絶対に必要な能力なのである。

とうぜん、英語学習を始めた最初の1年、いや最初の1ヶ月で、全員ができるようにならなければならないスキルである。中学1年で始めたなら中1で、小5で始めたなら小5で必ずできるようにならねばならないスキルである。

不幸にして能もない、愛情もない教師に前年まで受け持たれた生徒が自分の前にきたら、それが中2でも、中3でも、高1でも、高2でも、高3でも、大1でも、大2でも、大3でも、大4でも、院1でも、院2でも、まっさきに、最優先で、手当てしなければならない事項である。

LとRの区別ができなければ、次の学年に進級できるような成績はつけてはならない。be動詞と一般動詞の区別よりも、よっぽど大切な区別である。

そして、そういう姿勢と、実際のシステムを実践すれば、生徒は、全員、LとRができるようになるのである。

それを、教師が何もしないから、ほとんどの生徒はでたらめな英語を話したまま、中2,中3,高1、高2、高3、大1、と進学してゆく。

それが当たり前の状況であることが、歯がゆくてならない。