免許を認めた授業の procedure は極めてシンプルである。
教材は、すでに内容理解が終わっている本文をつかった音読テストシート。チャンクごとに和訳が付されていて、文アクセントをおくべき音節の上に ○ がつけてある。(リズムの取り方は、多少、改善の余地があるかもしれないが、とりあえずはよし、とする。)
最初の7分間は教師主導で、読み方の復習。教師が身振り手振りで文アクセント。大げさな発音と大げさな身振りに生徒全員が笑い出しながら、しかししっかり練習。
つぎに3分ほどは、ペアワークとして、本文の read and look up。これも男子も女子も生徒全員が元気に取り組む。
ここまでで約10分。そしていよいよグルグル。クラスは40名だが、教師の号令で一気に教室の4辺の壁に立って、四角になった。そして40名を2名×20にペアリングした。
ペアごとにグルグルをするのだが、ペアの前に立つと、ペアの両名がスクリプトから目を話すルール。1、2,と2秒数えてから、「はい、こっち」とペアの片方を指名。その場合、そちらの生徒がペアを代表してグルグルテストに挑むわけである。こうすると、40名を相手にしても20名を相手にするのと変わらないので、十分さくさくまわる。
このグルグルテストがその後、ずっと続く。グルグルの最中は全員の生徒が暗唱文を一生懸命口ずさんでいる。ペアでコーチしあっている光景も多い。非常に賑やかである。
グルグルをしながら生徒に共通する弱点を見つけると、パンパンパン!と教師が手をうつ。すると2秒ほどで全員が静かになり、教師が発音の注意点を再度簡潔に確認。
この状態がずっと続き、授業終了の2分前にグルグルが終了。最後にペアごとに今日の音読の点数を集計して記入することを指示して授業が終了。
つまり、
一斉指導 7分
ペアワーク 3分
グルグル 38分
という感じである。この間、生徒たちは、意味の分かった英文をひたすら文字を見ないで正しい発音で言うトレーニングをしていたわけである。最高に効率的な時間の使い方だ。
そして授業終了のころにはほとんどのペアが全部の本文をクリアし、最後のマルがでた瞬間には、「やった~!! 頑張ったね~!!」と抱き合って喜ぶペアが続出。まるでスポーツの試合のよう。
ビデオを回しながら思わずニンマリしてしまう場面が続出の、楽しい、生き生きとした授業であった。