前のポストの「自分を超えたレベルは自分には指導不可能だ」という部分に、友人から物言い(challenge)がついたので、ちょっと考えてみます。
スポーツのコーチなどの例を引いて、「指導者は自分を超えたレベルを育てるのが仕事だ」というのが友人の意見の骨子です。
たしかにスポーツとか歌とか楽器の演奏とか、motor skill とか体力や筋力が占める部分が大きいパフォーマンスについてはそうだと思います。
しかし英語はどうなんでしょう。
自分の現・教え子が自分よりも英語ができるようになる、といった事態があったら、その教え子は褒めるべきだと思いますが、「自分」は教師として情けないと思わねばならないと思うし、その教え子のレベルにまで最低限追いつかねばならないと思います。
こうすればもっと単語が覚えられる、こうすればもっとうまく話せるようになる、こうすればもっと速く正確に読めるようになる、こうすればもっとうまい英文が書けるようになる、というアドバイスができるならば、アドバイスする前に、まずそれを自分に適用して、じぶんのレベルを上げないといけないのではないかな、と思います。