電車の広告で、ある教育機関の、
ゼロからプロにする。
というキャッチコピーを見た。
http://shingaku.mynavi.jp/gakkou/916/ph/11116/
レイアウトは、
ゼロから
プロにする。
なので、どうしても、ゼロとプロを対比しつつ、かつ韻を踏んでいる、うまいコピーだろ?という匂いがする。
で、違和感を感じた。
メッセージの中身は、まったく経験のない人を一から教育してプロにしますよ、ということであり、違和感はない。違和感がないどころか、お、なるほどね、教育とはそういうものだよね、と共感するくらいである。
違和感は、
ゼロとプロで韻を踏んでいる(と作者が思っているかどうかはともかく、読者は、「ロ」の共通性のせいで、「お、うまいね」と思うのは間違いないと思われる。)ところである。
もちろん、
zero は2音節で、pro は1音節。
イメージは、Oo と O である。
こういう英語起源のカタカナ語で、原語を無視したような「ことばあそび」をされているケースに、職業柄どうしてもネガティブに反応してしまう。
こういうコピーに違和感を感じる一般人が増え、その結果、こういうコピーがこの世から消えてなくなるようでないと、我々の仕事である英語教育はマダマダだな、と思われる。