昨日、TVで季節のパスタを紹介する場面でナレーターが、いきなり、オリーブオイルとガーリックを、明らかに英語風に発音して雰囲気を出した(つもりな)のだが、それが見事に、
Orive oil ~!
Garric ~!
だった。別に日本語を話している時に、カタカナで普通にオリーブ、ガーリックと言っているぶんにはもちろん何も文句はないのだが、明らかに英語を言うつもりでこういう音を出されると、気持ち悪くてしかたがない。
この現象は以前から感じてはいた。
Thank you for frying with ANA. Enjoy your fright.
に代表されるように、日本のflight (というかfright?) attendant さんたちもRをLで代替するより、LをRで代替するケースが圧倒的に多い。
こうなると公式に仮説を立てることが可能だと思われる。
仮説:日本人学習者はLをRで言うと、より英語らしいと感じる傾向がある。あるいはなんでもかんでもRっぽく言うのが英語らしさだ、という何らかの思い込みがある。
リサーチデザイン: 本来はLのところをRで代替した発音による単語と、本来はRのところをLで代替した発音による単語を同数、100人に聞かせ、5段階リカートスケールで、「英語っぽく聞こえる度」を評定してもらい、Winsteps でラッシュモデリングした上で、logits値を t検定で比較し、かつ cohen's dなど効果量も出してみる。
別に、この100人の英語発音を実際に調べ、そのレベルを変量とし、その影響も調べる。おそらく、自分でLもRもきちんと言える人はそういう傾向がないが、言えない人はそういう傾向がある、という交互作用があるのではないだろうか。
修士論文くらいには十分なるでしょう。インタビュー調査と併用するとよりベターだね。