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7/29/2010

英語教師はゆっくり話せ

(英語教育学のゼミ生に出したメールの内容)

ゼミ生各位

英語を話す時の心構え:

君たちの英語はほとんどの場合、もちろん「通じる」。

しかし、英語教員としてはそれだけではもちろんダメ。

発音はもちろんだが、加えて、冠詞、数、時制、など文法・語法が正しいのが絶対条件。生徒の前で話しているのだから。

うまく説明できないときに、苦し紛れに例を出したり、ジェスチャーを用いたりして、切り抜けるのは、1ユーザーのサバイバルの技術としては正しいが、それは教師としては失敗なので、あとで時間をかけて、どういう表現を使えばよかったのか、振り返り、次に同じ状況だったらきちんと話せるようにしておくことが必要。

ただしい構文と表現で、ゆっくりした口調で落ち着いて、生徒に聞き取りやすいように、話す、ことを心がけろ。(つっかえ、つっかえ話す、のではもちろんない。よどみなく、しかし
ゆっくり話すのだ)

ゆっくり話せるためには、その瞬間口から出ている単語よりも少なくとも5語先くらいまでは常に先に先に頭に用意してあることが必要だ。先まで言うことが、あたまの中に準備してあるから、おちついて話せる。

アップアップして早口になるのは、余裕がない証拠。

「ゆっくり落ち着いて話す」を目標にせよ。

それから、その裏返しとして、英語教師として他人の英語を聞くときは、内容だけを理解しようとせず、発音は適切か、語法は適切か、文法は適切か、を常に意識せよ。

内容だけを聞こうとするのが、一般人。

内容と形式を同時に聞き、必要があればアドバイスするのが英語教師。

As an English teacher, speak fluently but slowly.  When you listen to your students speak in English, always pay attention to both form and meaning, and be ready to intervene whenever the form is less than satisfactory.  If you just listen to the message, you are no different from someone on the street.  You are getting paid to coach your students.