「使い回し」は悪いイメージがある表現かもしれませんが、そんなことはありません。今、教職セミナーで教員採用試験にでた長文の解説動画を週に1本つくって配信していますが、それは来年以降もずっと使うことができます。(念のためいっておくと、それを配信したうえで、zoomのオンラインセッションもしています。)
5月から始まる授業でも私は教科教育法英語を2クラス持っていますが、オンデマンドビデオの作成は当然一回ですみます。そして来年以降も使えるはずです。それはいいことです。素晴らしい!
授業はサステイナブルでなくてはなりません。対面授業を2回する代わりにオンデマンド動画を1回作成するだけでセーブされた時間とエネルギーは、補助的にzoom やったり、個別フィードバックをするのに使えばいいのです。
講義を10人のクラスにやるよりも200人のクラスでやるほうが、良心的な教師ならストレスがあるでしょう。普通の大学生200人を集中させて聞かせるにはそれなりのテクニックとオーラが必要だからです。しかしオンデマンドビデオの作成時にはストレスはありません。教室のあそこで眠りにおちそうになっている学生を気にして近づいていって眠気を覚まさせる助けをしてやろう、とかそういう気遣いはいっさい不要だからです。ただこの動画を見ることになるだろう学生を想像しながら心をこめてPCに語りかけるだけでよい。
なので私は今年の基本はオンデマンド動画配信に置くことにしています。ただもちろん配信しただけでちゃんと全部見てくれるとは思えないので、全部見なければ困るようなしかけを動画のなかに入れますが。その詳細はすでに前のポストに書きました。