小学生に教えるときに目指すことは、
意味がわかった文を(英語として)正しい発音と(英語として)正しいリズムで、できる限り多くの種類、言わせること
である。
その際、必ず、文字を見せながら、文字を音声化する、という形でやるのが、記憶にも残るし、定着もいい。(当たり前である)
たしかにアテンションスパンは長くはないので、顔色を見ながら、飽きないように早め早めに言語材料の種類を変えながら、ステップを踏んだり、ボールをついたり、歌ったりしながら、グルグルをするのである。
(ちなみに3時間である。)
グルグルで ◯(これも100均で、◯と☓のかいたボール紙をゲットした)をもらうと、テーブルに置いてある色とりどりのシールの中から自分で選んでグルグルシートに貼る、というシステムである。
派手なシールや可愛いシールを用意してあげると本当に大歓声を上げて喜んでくれるので、ついつい街に出て可愛いシールあさりにも力が入ってしまう、というところだ。
この手の実践をしている、といったら以前、教え子に、「靜流で、そういう楽しさで釣る、ようなことでいいんですか?」と質問されたが、誤解、というか浅薄な理解である。
べつに、楽しい授業をするな、とは誰もいっていない。楽しいだけで英語力がつかないような授業をするな、といっているのである。
望ましいパフォーマンスが出来た時の喜びと達成感をより強めるためにシールを利用しているのであって、小学生には小学生なりの、発達段階にあった厳しさできちんと駄目だししてやるのが、とても大切なことなのである。
そのダメ出しがあるからこそ、シールがゲットできる喜びがより大きくなるのだ。