Total Pageviews

2/19/2011

Please が言えない英語教師

中学の研究授業を2本見た。

どちらも見始めて1分でお里が知れた。

一人目は、please が言えない。prease のような発音だ。thも言えない。thing が sing に聞こえる。

おまけに文法もアヤシイ。冠詞が使えない。

生徒に対する指示で、

Please do the same thing.

というべきところ、

Prease do same sing.

と言っている。

そういうインチキ英語を生徒に聞かせてどうする?

二人目は、play が言えない。prayに近い発音だ。しかもまずいことに、その日のポイントは、can の導入だったので、

I can pRay  XXXX.

をすくなくとも20回は言って、生徒にもリピートさせていた。なお、そのさいの指示は、Repeat after me. でなく、

りpeat aftAR ME.

だった。

かなり、アイタタタ...である。

もちろん、こうして教えられている生徒の英語はもっと下手である。

救いは、両授業者とも、授業後の協議会での私の指摘に納得し、きちんとしよう、という姿勢がみせてくれたことである。きっと次の授業から変わってくるだろう。

この会には、小学校の先生も三分の一参加していて、ひとりから帰り際にこう聞かれた。

「他の研修会では、カタカナ英語でもいい、という指導をされるんですが、それは違うのですね?」

「はい、それは大嘘ですね」

「すると、私たち小学校教員にも、英語指導に際して専門性が求められると考えていいのですね?」

「専門性、とは思いません。小学校の先生も含めて日本人はほぼ全員が最低でも6年間は英語を学校で学んでいるのですから、基本的な発音ができることは専門領域でもなんでもなく、基本のキです。 red, yellow, green ... などいう基本語がきちんと発音できることは、誰にでも必要な、英語学習の最初の一歩です。」

「よくわかりました」

このひとに限らず、ほんとうはきちんとした英語をおしえるべきだ、それができるようになりたい、と思っている小学校教師は多いと思われる。

そういう良心的な芽をつんでいるのはだ~れだ?