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8/17/2011

歌が嫌いな英語教師に当たってしまう生徒の「不幸」

今日、高校教員対象セミナーで、2時間半、Born This Way の歌い方を教えて、そのあと2時間半、入試レベル長文で「踊る」練習をした後の質疑で、

「私は歌が嫌いで..カラオケもダメなので、午前中はどうなることかと思いました..」

と言われてしまった。

がっくり。

まあ、歌が嫌いな人もいるだろう。歌が苦手な人もいるだろう。

が、たまたま当たってしまった英語の先生が、歌に対して勝手に苦手意識があるというだけの理由で、英語の授業で英語の歌を扱ってもらえない生徒は、その分、間違いなく、不幸だ。

別の、英語の歌が好きな先生に「当たった」ほうが、間違いなく、幸福だ。

EFLの環境の日本で、コミュニケーションのために英語が使われない環境の日本で、カラオケに行って英語の歌が気持ちよく歌える、というのは、おそらく最も実用的で、実践的で、役に立つ、能力なのだ。

英語の歌をうまく歌おうと努力することは、そのまま、英語のstress-timed rhythm で話そうとする練習になるのだ。

そのまま読解教材になるような、あるいはスピーチ原稿になるような歌詞の歌も多く、そのような教材は単なる読解教材よりも間違いない記憶に残りやすいのだ。

古い酒袋に新しい酒は入れられない、という。

だから、古い酒袋はよい。

が、新しい酒袋には、これから英語教員になろうとする教え子には、全員、一定レベルで歌って踊れる英語教師になれるよう指導していこう、と私は思っている。

小学校の先生が全教科教えられるのが必要条件であるのと同じように、英語教師は、英語の歌がきちんと歌えて、指導ができるのが、must だ、と私は考えている。

そんなに特別に歌唱力が高い必要はない。歌手ではない。音楽の先生ではない。が、普通に、きちんと歌えるのは絶対に必要だ... と私は思っている。

SMAPと同じくらい歌えれば、じゅうぶんなんだから。