発音ザムライ、ジャパリッシュ英語教師を斬る! 寄るな触るな、触れなば斬らん! 斬り捨て御免で御意見無用! (Part of the Caption by Courtesy of Madame Satoh)
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6/02/2012
予習してきた!
新しい学生たちと出会って約2ヶ月たち、いろいろなことがしっくりしてきました。
先週じわりと嬉しかったのは、あるクラスで初めて、出席した全員が規定の予習シートを持って来たことです。
ここ15年は、「これをやってこい」と言えば全員必ずやってくる、という状況でしか授業していなかったので、「やってこい」「もってこい」と言ってもやってこない学生、もってこない学生が一人でもいる、というのは、昔に戻ったようで新鮮でした。
もってこない、やってこない奴に対して、おどしたりすかしたりして、もってこさせるにはどうするか、やってこさせるにはどうするか、というのがこの2ヶ月の私に対する ひとつの challenge でありました。
(ちなみに英語の challenge というのは、自分に対して降り掛かってくる難題、試練、という意味で、自分が難題に挑戦する、という意味はありません。挑戦の方向が逆です。難題が私に挑戦してくるのが challenge であり、それを受けて立って努力する自分、は、 take up the challenge といいます)
それが、ようやく全員がきちんと予習シートを持ってきて、前を向いて一生懸命音読する、という状況が作れたのは本当に嬉しかったです。
おかげで自分の教師力が鍛えられたと思います。
何も言わなくとも勉強するようないい生徒・学生には、教師はそれほど必要ありません。また、そういう生徒だけを相手にしていると、教師力(のある大切な部分)は磨かれないし、ナマってしまいます。だから進学校しか経験しないと進学校とか予備校でしかうまく教えられなくなってしまうでしょう。生徒さんが自分から求めてくるような恵まれた状況でないと教えられない、ということです。
放っておくと努力をついつい怠ってしまうような、ごくフツーの生徒に、力を貸してやって頑張って努力させる、のが生身の教師としての最大の任務であり、教師の醍醐味である、と私は感じています。
楽しいなぁ。