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6/19/2012

「発音指導」は「発音」だけじゃない!

発音はジミだ、に関連して。

よく考えれば、「発音指導」という名称自体が misleading だろう。

発音指導というと、LとRの区別など、単音の指導だけしか考えない人がいるらしい。

だから発音だけで6時間もワークショップをする、というとイメージが湧かないのだろう。

そうではなくて、

発音-conscious 文法指導 

であり、

発音-conscious 語彙指導 

であり、

発音-conscious リーディング指導 

であり

発音-conscious ライティング指導 

であり、

発音-conscious リスニング指導 

であり、

発音-conscious スピーキング指導 

なのだ。

だって音声なのだから、言語のすべてについてまわるのだ。

一昨日も、講演のあと、

「先生は、意味を理解させてから発音指導をするのか、それとも。。。。」

という質問があったのだが、

「意味を理解させてから発音。。。。」

という文言の時点で違和感を覚えてしまった。

なぜなら、意味を理解させる時点で、その目標言語(英語)の表現を教員が口にするはずであり、その時点で、

「発音指導」=文字をどのように音声化するかの指導

はすでに始まるからである。

だから、発音=どのような音であるか は、意味の理解と分けられるものではない。

分けて考えている人がいれば、それだけでおかしいのである。

言語はもともと音声の連続なのだから。

極端に言えば、

語彙指導 
= どのような音声の組み合わせがどのような意味を表現するか、の指導  であり、かつ、 
= どのような意味はどのような音声の組み合わせによって表せるか、の指導

文法指導 (もやはり、結局は、語彙をどう変化させるか、どう組み合わせるか、なのだから)
= どのような音声の組み合わせがどのような意味を表現するか、の指導  であり、かつ、 
= どのような意味はどのような音声の組み合わせによって表せるか、の指導

である。

だから、極端な話、

Pronunciation is everything.

なのである。