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6/04/2011

嫌がられることをする教師は...

私の大学院の集中講義で、苦手意識のある英語の歌を全員の前で歌うことを強制された大学院生にもらった、嬉しい感想:

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最初に一人ずつ歌を選んで歌うという課題を知り、ショックを受けました。リズム感もなく音痴な私は、あの課題を知った時に受講するのをやめようとまで思い詰めました。日本語の歌でも嫌なのに自信のない英語で歌うなんて、それほどまでに私にとっては苦痛だったのです。

集中講義では丁寧に、そして根気強く英語の発音を直していただいて、すごく勉強になりました。初めて私の発音を訂正してくださる先生に出会いました。

しかし刻一刻と近づく私の歌の披露・・・発表の前日はずっと研究室で夜中までアカペラで歌う練習をしていました。辛くて、うまくできない自分が悔しくて涙を拭いながらの練習でした。

こんなにもいろいろな思いを抱えて英語の歌のアカペラに臨んだのに、発表はもう緊張してどうやって歌ったのかはしっかり覚えていません。しかし歌の発表を通して辛いことから逃げないという基本的なことを、身をもって学んだのは確かです。

私は生徒一人一人に合った学習方法があるのだから、生徒が嫌がることをするのはよくないと考えていました。しかし今回の集中講義を通して“「嫌がられる」ことをしてやるのも仕事”“ 生徒に対する迎合は何も生まない”という先生の言葉を痛感しました。人間的にも成長できましたし、リズムに合わせて必死に歌う練習ができました。

まだアカペラで英語の歌を歌う自信はついていませんが、靜先生の授業を受けてから自分でも歌えそうな歌があれば歌詞を見てシャドウイングをするようにしています。私の人生の中で一番インパクトがあり、そして濃い授業でした。ありがとうございました。

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よくガンバりました。私の辞書では、教育の本質は強制矯正だからね。