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6/30/2011

歌を通して英語を好きにさせたい、という勘違い

ずいぶん前、ある県の英語教員の研究大会に講演で呼ばれた時のこと。

その県でその年、新規採用になった新人が、一言ずつ全体に対して挨拶する、という場面があった。

その中のひとりが、ギターを片手に、「ボクは英語の歌を通して英語が好きになりました。だから、生徒にも歌を教えて、英語の楽しさを伝えたいと思います!」

と言ったあとに有名な歌を弾き語りで熱唱。

それがまあ、th も f も r も l も、どうしようもないひどい発音。

勘違い教師に教えられた勘違い生徒が教員になって、また勘違い生徒を育てる、という負のサイクルを絵に描いたような場面。

そういうデタラメ英語を話していて「楽しい」と思う人間を育ててはいけないのである。

そのことは翌日、確か本人にも言ったと思う。

今は5年選手くらいにはなっているはずと思うが、どういう先生になっているか?負のサイクルを正のサイクルに変えてくれただろうか。