PCのダイナブックのCMで、
Impossible
に
アポストロフィー (')
を付けただけで、
I'm possible
に変わる、
というのがある。
趣旨を推測するに、「不可能」はちょっとしたことで「可能」に変わるんだ、と言いたいのだろう。
しかし、困るのが、おそらく、このCMコピーを考えた人間が、
I'm possible. は「私には(なにかが)できる!」
という意味だと思っているらしい、という点である。
言うまでもないが、I'm possible to do this. というような英語は生徒や学生がよく書く典型的な誤りの一つである。
I'm possible.
の意味を無理に考えるなら、
「私のような人間が存在するのは可能である」
というわかったようなわからないようなことになる。
こういうレベルでいい加減に英語を使う、というが日本の社会では多いような気がする。
このCMがなんとなく頭に残っていたために、
I'm possible to ....
のような英語を書いて☓をもらう中高生、大学生も必ずいるのだろう、と思えば罪な話だ。
育毛剤の サクセス
のCMで、
サクセス
と発音しているのが頭に残っていたために、success のアクセント問題を間違えた、と文句を言っていた学生が実際にいた。