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11/16/2011

どS? グルグルの特徴

一斉授業でも、ペアワークでも、ピンからキリまであるのと同じように、グルグルにもピンからキリまであるのは当然、かもしれません。

先週月曜日に宮城県の高校で飛び込み授業のグルグルをやり、水曜日には勤務校の学生の教育実習先のグルグルを観察し、金、土には奈良の全英連では複数の授業者の「グルグル」を見、その後また昨日、自分で中学校3年生相手に、4回目(4週目)のグルグル(今回は入試長文は休んでLady Gaga のBorn This Way)をやってみて、改めて自分のグルグルにあって他の人のグルグルにない特徴について意識することがあったので書いてみます。

■特徴1:口を触る

相手が男子生徒・学生(大学院生含む)の場合だと、bやvの口唇の形を教えるために、初対面でもなんでも、口唇をつかんで教えること多し。とにかく、正しい口の動かし方を伝えたいので。

女子だと、実際には触らないが、口唇の前3センチくらいに指を持って行って、つまむ動作などをして教えること多し。

■特徴2:リズムを体で伝える

これも男子に限るが、リズムを伝えるために、強い音節で軽く肩を叩いたり、胸板を指でつついたり、肩を掴んで左右に揺らしたりする。

■特徴3:体を動かすよう仕向ける


これは女子も含めて、ステップを踏ませたり、体を揺らすよう指示する。もちろん指示する時には自分でもそういう動作をしている。生徒は多少恥ずかしそうであっても、初対面でも従う。目の前の教師がしているから、だろう。

■特徴4:ボヤボヤしている生徒はどんどんとばす


私が前に立った瞬間に目を合わせて発音を開始しない生徒は、一瞬だけ待って、とばす。これによって、まわるペースを上げるのと同時に、生徒の側に緊張感を生み出す。昨日、飛ばされた男子生徒の一人は、「こりゃ、先回りするしかない!」と言いながら、自分の定位置から5人先くらいまで移動して、再挑戦してきた。そういうのは敢えて排除はしない。

■特徴5:適宜、叱咤する


先ほどのラウンドと同じミスを指摘される者が何人かいれば、適宜、全体に向けてワザと怒ってみせる。

「くぉら~! 同じ事を2度言われんじゃねぇ!! オレが一周まわる間に何を練習してたんだよ! さっきと同じことやってれば永遠に☓なんだよ! 同じことを二度言われるのは馬鹿だぞ!」
こういうと、漫然と練習する者が減り、必死になって近くの友人に教えを乞うて練習するものが出てくる。

この叱咤は、「オレはお前たちを本気で上手くしてやりたいんだよ~!!」という気持ちを伝える手段でもある。

■特徴6: やる気をなくした、とか、わからん、などの甘えた発言に動じないし、度を越せば聞き逃さない

なんどか☓をくらって、聞こえよがしに「あー!もうやる気なくなった!」などという生徒の発言は完全無視。何度でも☓をつける。上の叱咤つき。

昨日も、thで☓をくらった生徒が、私が通り過ぎた瞬間に「わかんないよ!」と、ふてくされ気味の口調で言ったので、振りかえってガンを飛ばし、

「何がわからねえんだよ?!」

とドスを利かした上で、舌を歯につけることを再度指示。

「わかったな?」

この生徒は次のラウンドでは合格。

■特徴7: 距離が近い

たぶん、他の人がやっているグルグルよりも、生徒の顔と私の顔の距離は2分の1程度にまで近い。大学生に「近い!近い!近い!」と言われたことがよくある。気にしない。相手の口を見る時は、目をかなり近づける。自分の口の形を見せるときは、適宜、横を向く。

プレッシャーを感じている時の発音が、本当に身についた発音なので、それを引き出す、という意図もある。

■特徴8: 基準はなるべく厳しく、厳しく


安定してできるようになって初めて◯を出す。もう一回やってみな、といって、先程は出来ていても今度ミスったら、「ほら!」といって☓を出す。

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どうでしょうか?

こういうやり方をして、現在教えている160人の中学生の中で、萎縮している女子が1名だけいます(前々回の授業中、ずっと泣いていました(^^;)。

この生徒に関しては、「大丈夫だから、落ち着いてやってごらん」というスタンスで、ゆっくり目に指導しています。ただし、◯の基準はまったく変えません。

そのうち、追いつくと思います。