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11/07/2011

英語で行う英語の授業は、エゴの授業か?

またしんどい授業を観た。

英語の授業は英語で行うことを基本とする、というオカミの命令をうけた、モデル校。

教師の英語は、ひどい。

発音ひどい。

文法あかん。3単現さえも使えない。

なのに、タスクの説明からフィードバックまで、無理に英語で通す。

教師の英語のリズムひどい。母音挿入しまくり。

「ひどい英語と思いますが、あえてやっています。学習者として頑張って英語を、自分なりにしゃべっている、というのを見せています」

アホか。

ひどいと思うなら、ひどくないようにしてから「お客さま」の前に出てこい。自分で「ひどい」というのは言いわけだ。

「自分ではOKと思うレベルに精一杯やっています」というなら、まだ勘弁できる。自分ではそう思っていても、ここが足らないよ、あそこがダメだよ、と指摘してやる。

が、最初から「ダメな英語とは思いますが」とは、何事か。

自分でダメな英語と思うなら給料もらうな。

自分の英語もひどいし、教え方もひどい。

単語の導入を「英語でやる」ということで、

society

という単語を「英語で導入」するのが、

What does "society" mean in Japanese, A-kun?

A君「社会」

Yes! "Society" means 社会 in Japanese.

だと。

要するに、従来の「文法訳読」授業を、単に direction を英語に変えているだけ。

英語でやる、というならば、

What does "society" mean?

Society means people.  When there are a lot of people living in one place or living together, we call it a society.  So, "society" is like "a group of people."

などのように、やれ。

生徒が可哀想である。生徒は立場が弱いので、教員の言うとおりのことしかできない。わからないなあ、いやだなあ、と思っても、教室ではボスである教員の指示にしか従うことができない。

だから、教員はまともな授業をしてやる義務がある。

そうでないとほとんど、児童虐待 と変わらなくなる。

生徒は悪くない。

生徒は一生懸命やっている。

生徒はまじめにやっている。

だから、「まじめに」やらせるタスクが「意味のない」ものでなくする責任は、100%、教室のボスである、教員にある。