生徒はもちろん、教師もほとんどできているのを聞いた試しがないのが、
year
の発音。ほぼ例外なく
ear
と言っている。
last ear...
とか、
I am 14 ears old...
と言われてもね。
発音記号をみると最初に
/ j /
というのがついている。これは「わたり音」glide の印なので、直後の音よりも、口蓋図で言うと、
「より上でかつより前から」
直後の音に変化する、ということである。
同じような音なのに、young や yes の冒頭の音は言えても、year が言い難いのは、/i / がもともと口蓋図のなかでも、
「最も上で、前」の位置(にかなりちかい)からである。
もともと最も上で前、の位置の音に対して、それよりさらに上で前から変化する、というのが難しいのである。
と言っても何のことやら分からないと思うので、生徒に指導する時に使っているのは、
これは「や行」だから、という表現である。
YA YE YI
とやったり、
イェイ イェイ イィ~!!
とやったりする。
さらに、
last year は、
ラースチヤー
と発音してやったり(実際、これにかなり近いのである)
year は、実は、ヤー に近いので、そのように発音してごらん、
といったりすると、感のいい子はできるようになる。