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11/10/2011

グルグルは「発音チェック」だけじゃない

きょうは実習生のグルグル+フリップ授業を5つほど見てきました。

で、自分では当たり前すぎてまったく意識していなかったけれども、きょう改めて思い知らされたことは、効果的にグルグルをするためには、教員の側に、確固たる判定基準が不可欠だ、ということです。

教員の中に、こういうパフォーマンスを目指させる、というイメージがあって、何度か失敗したあとに生徒が、そこに到達すれば、

こちらの側も嬉しくなって、心から「マル!」「うまいね!」

という言葉がでるし、文の最後の最後でミスしたら、

「ガクっ! 惜しかったねえ...」

という声がでるし、何度も言っている例えばLでミスがでれば、

「la la la la la la la ......

とだけ言いながら、その生徒の前を0.5秒で通りすぎることも

できます。

しかし、今日の実習生は、生徒が合格レベルのパフォーマンスをしても、なんとなく不安そうに、

「OK...」

とテンション低く言ったり、下手するとOKパフォーマンスを☓をつけていたり、またその逆があったり、

でした。

それから、グルグルを

「発音チェックするよ」

という表現をしていたのがどうも気になりました。

教科書のなかの重要な文を、きちんとした音声(個々の音+プロソディのすべて)で、何も見ずに言う、

という目標にむけての個別テスト+訓練、がグルグルであって、

総合的なスピーキングの基礎訓練にほかなりません。

それを

「発音チェック」

という用語で呼ばれると、意味がわかっていないのではないか、矮小化して捉えているのではないか、

と感じました。

大切な文をきちんと言えるようになるように、ただひたすら何度も言う、のがグルグルであり、何度も書く、のがフリップライティングなのですがねぇ。