私が高校1年生相手にやった出前授業(教材は、ネッシー)のビデオを見て、英語科指導法Bの学生が書いた感想です。下線部は、私が大切だと感じた部分に付したものです。
*************************************************
視聴しながら、自分が高校生の時に受けたリーディングの授業を思い出し、いかにつまらなかったかと思い知らされ落胆した。教材のCDの使い方も素晴らしい。なるほど、パワーポイントで1文ずつ流すのか。私が高校一年生の時の授業で教材CDを聞かされ、長いし眠いしで聞いていなかったのに、その内容についての質問(英語)で指名されたが当然答えられず、私が答えるまで何分間も放置・・・。あのシーンとした空間が辛かった・・・。あのCDから質問まで、なんと無駄な時間だったことでしょう。靜先生の授業では1文ずつなので集中して聞いていられる。そして内容について英語で説明を受けるので、内容を理解しながらリスニングの練習にもなる。生徒の理解を深めるために適宜日本語を織り交ぜてくれるのが嬉しい。(小学校英語などで終始英語で進めている授業をみて、子どもたちの身になっていないのを感じていた私にとって、靜先生が日本語を織り交ぜて授業を進めていることを知って救われた気分です。)パワポでは日本語を先に提示してしまってよいのかと初めは思ったが、先に短時間で理解してから英語の構成を見て理解するという方法に納得した。発音指導に関しては私も現在塾で小中学生に指導しているが、中にはいくら舌や唇を見せても真似できない子もいる。確かに高校生は大人になると自分のやってきた方法を曲げられず真似が難しくなるだろう。バツなモデリングもすることで、正しい発音を意識しやすくなるというのは納得した。erとarの綴りによる発音の違いをぱぱっとホワイトボードに書くだけで、生徒の記憶に残るだろう。最後に先生がおっしゃっていたように、教材すべてでなく短くても、繰り返し練習させてリズムや強弱の付け方、間の置き方などを身につけさせるということが重要だと感じた。この感覚を身につければ、他の文章でも応用できるようになるだろう。また、一つの単元における靜先生が用意された教材の種類の多さに驚いた。これほどいろんな角度から練習すれば、生徒たちも楽しく、集中して授業をうけ、そして必死に練習し、授業の終わりにはうんと力がついているに違いない。
見ていて思ったのが、まず生徒が楽しそうに授業を受けていたことである。先生がきちんとした発音をすることで生徒に注意しても説得力があり、間違っているところは間違っているときちんと指導していた。
自分が教育実習でしていた授業と決定的に違ったのは、生徒のしていることである。自分の時は生徒にドリルをやらせたり、それについての答え合わせをしたりという授業もあったのだが、ビデオの授業では生徒はペンを握っていなかった。しかし文法や内容理解についての学習をしていないわけではなく、文ごとに分けたパワーポイントを見せて、それを音読することで生徒にしっかりタスクを与えられていた。ペアワークもいきなり当てることで緊張感をもたらせていたように思った。
単にさせるだけではつまらないような音読でも、発音を細部までこだわって教えたり、SKNのリズムに乗せて音読させたりすることで楽しさや意欲を掻き立てることができていた。
大事だと思ったことは、教師が生徒に何をさせるかということである。教師が何を教えるのかももちろん大切ではあるが、何を生徒にさせて、そこから何を学ばせることができるかがもっとも大切なのではないかと感じた。
靜先生は生徒の発音が間違っていると、全体でも個別でもすぐに直しているのが特徴的でした。もし自分が高校生の立場だったら「嫌だ~指さないで~」という気持ちになると思います。でもそれは自分の発音に自信がないからで、靜先生の厳しいチェックで少しずつ発音が美しくなっていくのは本人のためになり、自信をもって英語を楽しく話せるようになると思います。私の高校時代は、発音の指摘などほとんどなかったので、たとえ知識やスキルを身に付けても、発話することは恥ずかしかったです。常に苦笑いしながらALTと話していた気がします。その点、発音を直してもらっている先生の生徒さん達が羨ましかったです。英語の発音は、まさに知るは一時の恥、知らぬは一生の恥です。今のままだと一生の恥派になりそうなので頑張ります。40人中10人が発音を間違っていたらそう聞こえると先生が講義の中で教えてくれましたが、ビデオを見ていて私にも聞こえました。聞こえたら正しくなるまで直すことを心がけます。また短い教材で繰り返しやって音読の仕方をトレーニングすることも、生徒の集中力を持続させるために必要とおっしゃっていましたが、慣れ親しんだ教材をどう攻略するかは集中力があがるしゲームのようで楽しそうだなと思いました。私が授業を行う際は教師として発音をしっかり身に付け指導できるようにし、CDの音声と教師の肉声の使い分けをします。
英語の授業であるから、英語を生徒がたくさん話している授業でよかった。もちろん、多くの生徒が理解していないようであったなら、補足的に日本語を用いて説明することも大切であると思う。発音の指導として、全体で注意点をいい練習してから、個別で発音させ、そこでも指名した生徒の発音に対して、きちんとフィードバックして、さらに、全体でもう一度発音練習をするという流れが良かったと思う。
パワーポイントで、本文を見せる時に、先に母国語である日本語を見せて、内容を理解させてから、その日本語にあてはまる英文を見せるという流れも良いと思った。先に日本語訳を見せたほうが、生徒にとっても、本文の内容が頭に入ってきやすいと思う。そして、さらに英単語の補足として、先生が生徒にも分かりやすい英語で説明を付け加えてあげることで、その英単語の意味も理解しやすいと思う。
授業前に予習するというのは、日本語訳をやってくるというものしか、私は経験したことがなかったが、ビデオ(指導法の授業も)では、日本語訳が書いてあり、そこに対応した英文を書き写すことである。そして、予習してきたことを、日本語訳であれば、ある一人に発表させるだけであるのに対し、このプリントであれば、ペアワークなどで、全員が英語を学習することができ、効率がよいと思った。
最後に、一時間の授業で、進めるだけやたらに進めるのではなく、Part 1 など、一つのまとまりに特化して、練習させることが大切である。
教師がポンポンパタンを言ったり、口の形を見せたりしてから重要な単語の発音をしてもらっていた。また、生徒には机をたたきながら拍をとることや手振りを入ながら発音することを促していた。イメージ作りやリズムを大切にしながらの指導は大事だと思った。そして、その際すべて生徒のほうを見ながら音読指導を行っていることが基本だけれども要になってくるなと思った。視線の配り方、音源やパワーポイント(音声まで組み込まれている)の使い方のテクニックがすばらしく、さっと当てられるので緊張感のあるメリハリがある授業だなと感じた。最終的にはCDの音声についていくことを目標に、その前の練習を教師の肉声でしていたようだが、練習の際大事だなと思ったのは「よく聞いて」「比べてごらん」など適宜声をかけることだ。例えば、Monsterの“ster”は“star”とは違う発音であることに注目させていた。これは分かりやすい例だと感じた。全体で音読して、ひっかかるところがあれば小刻みに止めて、すぐに自分の英語で、より分かりやすい発音で繰り返していた。気付いたらすぐ訂正をすること、より分かりやすくすることがポイントだなと感じた。最後に先生が「40人中10人でも「The」を「za」と発音していたり、「L」と「R」の発音を区別できていなかったりしたら一斉にやっても絶対に聞こえる。」とおっしゃっていたように日本人が間違えて発音しやすいところなど誤った発音に気付けるように意識していきたい。
授業が始まってからまず思ったのは、先生がよく褒めていること。生徒の発音が良かった時に「いいねぇ」という一言をいうことで、生徒に自信がつき声が大きくなっているように感じた。また、ポンポンパタンを言わせる場面では、初めは言うのを恥ずかしがっていた生徒が多数だったが、先生の表情が真面目で堂々としていれば生徒も自然とついてくるものだなと感じた。また、前回の授業中に靜先生も言っていたのだが、例えば「th」の発音をさせる時に必ず「ザ」という発音をする生徒がいる。これは、日本人によくあるミスで絶対にそれを発音する生徒がいるはずである。だからこそ、教師はそれを聞こうとするべきだという。半年間だけの授業を受けて来た私が、この授業での「ザ」は聞こえたのが嬉しかった。「ザ」以外にも「L」や「R」の区別がはっきりと聞こえるくらいのレベルになりたいと思う。
また、先生が発音したあとに生徒に発音させる活動で、初めはなれていない生徒もいるので2回ずつの繰り返しをしていたのが効果的だったと思う(先生が2回発音したあとで生徒が2回発音)。また、先生の肉声とCDの音とは全く別ものであることは、教師が理解し、区別しなければならないと分かった。肉声の長所は好きなところで区切れるところであるので、それを利用すべき。反対に、CDはネイティブの流れるような発音がされるので、肉声での練習のあとにCDを聞いて文を読んでみると良い。また、発音の難しい(間違えやすい)単語の発音練習の際には、よく間違える発音を対象にもってきて、「比べてごらん」という一言を添えて、考えさせると良いということも学んだ。
何よりも、ここまで中身の濃いことができるのは一つのユニットを1時間かけてやるからであると感じた。
英語の授業において私が重視すべきだと考えるのは、英語を単なる受験科目として認識させるのではなく、はっきりとコミュニケーションのツールとして生徒たちに教えることであると考える。今回の英語授業のビデオは、生徒たちは英語を勉強しようというよりは身につけようとしていたように感じた。静先生の発音に耳を傾け、真似をしようとしていたのがはっきりとわかった。静先生も注意すべき発音は自分の口をしっかりと生徒に見せて、視覚的要素も指導に入っていた。そうすることで、生徒の関心は自然と先生に集まり、ほとんどの生徒の顔が下を向かずに顔を上げ、なおかつ先生に注目しているという私の母校の英語授業ではありえない光景が生まれていた。また、個人的に発音を確認していく指導も行われており、これについて私は非常に重要なことであると考える。個人的にチェックされることを生徒が知れば当然okをもらおうと努力をする。その一種の緊張感がいい刺激となり、生徒たちの英語力の向上につながる。教師からの一方通行型の英語授業の場合、ただ鉛筆を動かすだけで、さほど緊張感のないまま授業が進行してしまう。教材の中身を生徒に印象で受けるとともに、実践できる英語を身につけることができる授業であると感じた。
ここで、指導のポイントを4つほど教わりました。
1つは、CDの音読と教師の音読との使い分けです。最終的には、生徒にCDのような音読をしてもらいたいわけですが、いきなりCDを聴かせてもできるはずがないので、その橋渡しとして、発音やイントネーションなど、意識すべき箇所を教えるために、教師による音読が必要、とのことでした。私の友達の中には、「教師が発音できなくてもCDがあるじゃん」という意見の人もいましたが、これにより、この意見は間違っているのかもしれない、ということに気づきました。
2つは、馴染みのある語ほど、CDの音声を聴いても発音などの間違いに気づかない(famousやmonsterなど)ので、教師が間違いに気づかせてあげないといけない、ということです。
3つは、とにかく体を動かしながら英語を言わせる、ということです。
4つは、これが一番印象に残ったことですが、短い部分に絞って「音読の仕方」をみっちりと伝授することです。こうすることにより、やがては生徒自身が「ここは強調して読んだほうが良いな」などという‘感覚’が育てられます。私は最初、「この授業、音読指導しかしてないじゃん。これで良いの?」と思っていましたが、そのような狙いがあるということを知って、納得しました。全ての文章をテキトウに音読するよりずっと良い、という考えはとても良いと思います。
最後に1つ、一番初めにfresh water lake の部分を指導したときは、freshだけを上がり口調で読んでいましたが、SKNトレーニングではfreshとlakeを強調して呼んでいたので、lakeはどういう風に読めば良いのだろう、というのが疑問に残りました。
(回答:適宜です。両方ありえます)
単語や本文の内容を説明する際に常に先生がEIYOWしていることが印象的でした。単語を読む前にポンポンを言わせてしまうと正しいアクセントで言えるというのを実際に見ることができ、工夫次第で生徒のパフォーマンスを引き出すことができるんだなと改めて実感しました。今まで教員はCDと同じようにしゃべれるようになればいいとだけ考えていましたが、CDと教員の肉声を必要によって「使い分ける」ことが大切だということがわかりました。区切る場所、長さを調節したり、アクセントや強調するところなどを細かく指導していくには教員の肉声での指導が欠かせないと思いました。また、教員が正しい発音を聞かせていれば生徒は自然に真似をする、というような幻想をなんとなくもっていましたが、ある程度の年齢をすぎればどんなに正しい発音を聞いてもカタカナ音声に変換されてしまうことを意識しながら、「フェイマス?」と言う風に聞いてみることで気付かせるという直接的な手法がとても効果的な場面もあるのだとわかりました。教科書の全範囲を音読するのではなく、短い教材に集中にて丁寧に練習していくことで、感覚を育てていくことが大切というお話を聞き、まったくその通りだと思いました。
今回、靜先生の授業をビデオで見て感じたことは、1つのユニットをゆっくりと時間をかけてやることで、内容把握もしっかりでき、発音にも注意することができるのでとてもいいなと思いました。細かく見ていって、一番印象に残っているのは発音指導がしっかりされているということです。始めにポンポンとリズムの練習をしてから実際の英文に入っているので、イントネーションの付け方が分かりやすく、英語に苦手を感じている生徒にもアクセントのつけかたなどがわかりやすいと思うので、自分で英語をしっかり話せているという自身にもつながるのではないかと思いました。また長い文を読むときなどもただ前からたんたんと読むのではなく、意味文節ごとに区切ってちょっとずつ足していく方式だったので、生徒が意味を少しずつ理解しながら読んでいけることも利点だと思います。
そして、読解の面では文構造が分かりやすく表現されていたので意味内容もとても理解しやすいと思いました。それから、生徒にどんどん発表させていたので、到達度もはかることが出来ると思います。一つの意味段落に長い時間をかけて行うことで生徒の理解度はかなり変わると思います。そしてその時間内で発音指導もできるのでとても効率の良い授業だったと思います。
パワーポイントを使って授業がスムーズに進められていた。指導法Bのこの授業でも毎回パワーポイントを使い授業が進められているが、板書やプリントに比べ、見やすく理解しやすい。貴重な授業の時間の短縮にもつながる。教師はパワーポイントなどのITスキルも必要である。静先生のパワーポイントの使い方は、シンプルでわかりやすい。
また、CDと肉声による音声をうまく使い分けて行われていた。肉声では、好きなところで区切ることができることや、アクセントを強調して発音することができる。正しい発音ができないことを理由に、発音はCDにすべてたよるという授業ではいけないことがわかった。肉声による指導も必要であり、CDをうまく活用した指導も必要である。
発音に関しては、その場ですぐに直させることの重要さがわかった。間違えた直後に指摘されることにより、生徒はその後きちんと正しい発音ができていた。ポンポンパタンは非常にわかりやすく、つかみやすいと感じた。また、強く言うべき単語を指示され、印をつけたことにより、生徒は長い英文でもリズムよく、発音しやすくなっているように感じた。
生徒の英語を話す時間が、ペアワークを何度も行うことにより多かった。ペアワークの時間でも、一人ひとりの発音に耳を傾け、注意し訂正していて、そのことにより生徒は意識して発音ができているように感じた。
今回見せていただいたビデオ授業を見て一番感じたのは、教師が生徒の発音上での細かいミスにしっかり気付き、その場ですぐ指摘することの大切さである。靜先生は、3、40人近くいるクラスの中で英文を読ませる時に、誤って発音している生徒が少しでもいた場合、注意して聞いていればその間違いにきちんと気づくことができるし、気付けるようにならなければならないとおっしゃっていた。ビデオ授業を見て、私も「教える」立場になる以上は、生徒のミスに気付けるのを当然のこととして捉えていかなければいけないということを再確認することができた。
また、授業の中で先生は構文チャートを利用していた。私は、生徒が英文の内容を理解していく上で、構文チャートのように英文を教師側が分かりやすく分解し、それを生徒が重ね合わせることで英文全体を理解することができるという点で、このアイデアはとても画期的だと感じた。
◆大事だと思ったこと
・l,r,v,fの発音を特に重視して指導すること
・CDの音声と教員の肉声とを使い分けること
→CDはネイティブな発音だが、都合の良いところで区切ることはできないので、区切って練習したい場面では肉声のほうが、都合が良い。
ただし、正確な発音でリピートさせたい場合はCDを利用する。
・生徒に「famous」を発音させた時に、「私はフェイマスと言っているか?私が言ったように発音してみなさい」という、違いに気づかせる呼びかけをする。
・短い教材を丁寧に扱う。
→ポイントを絞って発音のトレーニングができる
・発音にはリズムが大切!
◆感想
クラス全体で発音→数名指名して発音→teacher-fronted→ペアという流れができていた。一番うまいと感じ
たのは、monsterの発音だった。はじめは生徒の多くが「モンスター」という発音だったのが、靜先生のn
の注意と「star」と「ster」の違いの提言により、ほとんどの生徒の発音が「monster」になっており、的確
な指摘であると感じた。
一番大きな印象は、単語の発音を確認しながら教科書を音読して声に出すので、生徒がひたすら読むだけではなく、静先生が発音の指導を生徒一人ひとりにしていて緊張感があり、このような授業を続けていけば、生徒たちは発音や強勢など身に付く。教師が自信を持って授業をし、生徒たちに緊張感を持たせることが授業の基本であり大切だと感じた。中学校でこのような発音重視の授業を実践出来ている学校は少ないと思う。しかし、英語が大切なコミュニケーションの道具となっている現代、そしてさらに重要になっているだろう近未来に、このような授業法が浸透し英語を聞き、話すことが出来れば、将来子どもたちにとって役に立つことは間違いない。
本文の音読についても、意味のまとまりを意識して徐々に意味を理解していくようになっていたので、主述、修飾関係を理解しやすいし、EIYOW活動などで生徒たちが英文を新たに作る際にも応用できると思った。教科書の音読は、強弱がはっきりしていて、それを生徒に意識させていたのが良かった。単語に関しては、丁寧にpon-ponを使い生徒たちが完璧に出来るまで何度も指導していた。生徒が出来ていないのに、それを見過ごす教師いるかもしれないが、生徒のどこが出来ていないのかを明確にし、それを訂正することが教師の重要な仕事であるのは言うまでもないということを改めて感じさせられた。
静先生の授業を受けるまで、英語の発音にこだわりを持った授業を受けたことのなかった自分にとって、これほど発音にこだわった授業を見るのは初めてだった。一単語一単語を何回も生徒にリピートしてもらい、それに対して教師が簡単なコメントをするという形式の中で、効果的な練習が行われていたと感じる。例えばmonsterという単語を取り上げた際、oneとten、starといった単語を例示しながら、monsterという単語を二つに分けてmon・sterの発音を意識して練習させるという工夫は、生徒に対して非常に分かりやすい方法であったと感じる。
また、静先生のおっしゃる通り、これまで母国語だけで生きてきた大半の日本人生徒を前にして、英語の発音における細かな違いに気付くことは難解であると考える。実際に英語の発音の違いを聞き分けるには、きちんとした練習を積み重ねない限り、発音をただ聞くだけでは気付かずに聞き流す可能性が高いように思う。「比べて聞いてごらん」という一言は、生徒が意識して発音を聞くようになり、英語の発音に対する興味関心が生まれる第一歩だろう。さらに「lは合っているけど、rの発音が違う」というような指摘もあったが、このようなコメントをするだけでも、lの発音とは何なのだろうという疑問が生まれ、生徒の探究心につながる場合も望めると思う。
授業全体が英語中心に進められており、しかも短い範囲を集中的に行うという内容だった。リズム感を大事にした音読を練習することで、つっかえながら日本語英語で音読をするというありがちなパターンも減少を望める授業内容だと感じる。それとともに、教師の英語力が厳しく問われる内容だったと実感した。
●常に生徒の発音に耳をすます
40人のクラスだったとして、いったい何人が正しく言えていないか、10人くらいか?20人くらいか?は耳をすましていれば分かる。
●CDの使い方
CDに頼りすぎない。CDと教員の肉声をうまく組み合わせることが大切。例えば、アクセントや文脈上の区切りなど、教員が見本を提示することで、生徒の読む力を高め、生徒がCDの音声について読んでいけるための橋渡しをする。
●発音指導
「俺は本当にそうやって言っているか?」と生徒の間違っている発音と、正しい発音を比較する(ビデオ内の例ではfamous、LochはRockではなくLock)。また、無作為に生徒を指名し発音させ、フィードバックは全体に向けておこなう。
靜先生が強調していたポイントと、自分が感じたポイントは以上のことでした。
全体を見ていての感想として、もちろん教材の内容を扱ってはいるものの、ゲーム感覚で取り組める授業だなと思いました。教科書本文をただ使うのではなく、まずは単語から、ポンポンなどを使って細かな発音指導から入り、徐々に長い文章に増やしていき、最終的には文章を暗唱させるところまで行う。よくある“やらされている授業”ではなく、「発音ができなくて悔しい」「うまく言えるように頑張ろう」と自分から能動的に参加して行きたくなるような授業だと思いました。
靜先生の授業を見て、1時間丸々を発音練習に使う授業に驚きました。自分が中学生のころは発音練習というと毎時間文法学習に入る前に10分くらいするもので、しかも内容はCDで全文をまとめて聞いたりそれをシャドウィングしたり、一文ずつ区切ってリピートしたりして読むのが発音練習であり先生自身が本文を読み聞かせるというのはあまりなかった気がします。高校生のころについては発音練習より文法学習のほうがメインで、先生に倣って読んだりすることがあったとしても記憶に薄いです。教師が10のテンションを見せてはじめて生徒が6くらいについてくる、その通りだと思い大げさな手本がすごくいいと感じました。ペアワークをしている生徒が先生の真似をして発音注意単語を長めに発音しているのをみて、先生のパフォーマンスが生徒に印象付けられていると思いました。これはCDにもALTの先生にも代わることのできない、第二言語として英語を操る日本人の先生だからこそできる技だと思います。真面目に受けなきゃもったいないと思わせる授業でした。
Loch Nessのビデオ鑑賞では、授業展開に無駄がなくスムーズに行われていたことが印象的でした。発音の指導が細かいという点は、いつもの講義を通して想像できたけれども、静先生が教室でテンポよく一人一人を指導している様子を見ると、発音指導に加えて、生徒たちの意欲や集中力をうまく引き出す授業づくりには生徒と向き合うことを決して恐れないこと、内容の濃い授業を作るための計画・構成を練る努力が重要だと思いました。発音指導においては簡単な単語の段階で正しい発音を丁寧に教え、その後様々な活動を通して定着できるよう机間指導しながら繰り返し練習させるというCDにほとんど頼らない形式に感銘を受けました。自分自身の中学・高校時代の英語の授業を振り返れば、発音はなんとなくしか練習せず、ひたすらCDを利用してシャドーイングやリピートするだけだったので、自分の口からたくさん英語を出すことで身に付くことの重さに気づきました。過去にスピーキングを怠ったため、現に私は英語で表現したり発音したりすることが苦手なままで、実用英語の能力は低いと思います。日常・社会で求められる英語運用能力を少しでも伸ばせるような、枠にとらわれない応用的で質の高い授業を教師はするべきだと改めて感じました。そのためには生徒と向き合う態度すなわち威厳を持ちながらも生徒を愛し、育ててあげようという心や役に立つ意味のある授業の計画構成が必要不可欠であり、努力を重ねていかなければならないと考えさせられました。
靜先生の英語の授業をみて、一番印象に残っているのは、生徒がいきいきと英語をしゃべっている姿です。生徒たちは、先生の大げさでダイナミックな発音のあとにつづいて、しっかり口を開けて発音練習をしていました。最初はおおげさだなぁとでもいうような顔をしてクスクスと恥ずかしがりながら発音していた生徒も、しばらくすると、自分の口の形に集中して隣どうしで確認しあいながら発音の練習をしている姿が見られました。私は今まで、英語を本来の英語らしく発音することが恥ずかしくて、授業で音読しなければいけないときは極力カタカナ英語を使っていた人間です。周りの友達にも、流暢に英語を話せる子はおらず、ほとんどの子がカタカナ英語をつかっていたと思います。英語を英語らしく、正しい発音で話すことが一番の理想なのだということは分かったはいましたが、周りがそんな中で、ひとり英語らしい発音で話すことは、思春期の学生にとっては「浮く」行為のような気がしてできませんでした。そんな中学、高校時代を送ってきた私には、VTRの生徒たちの活動がとても堂々としたものに見えて、うらやましさを感じました。思春期の子供たちに、恥じらいもなく英語の発音を練習させるには、教師になにが必要なのだろうかと考えました。そして靜先生の授業を見て大切だと思ったことは、教師が『この発音はこういう風にするのが正しい』という明確な提示することと、それができていない生徒がいた時に遠慮なく「おまえのは違う、こうしろ」と指摘できることだと思いました。教師が、いつもぶれることない基準を持って教室全体をひっぱっていくことが重要なのだと感じました。生徒たちが恥ずかしさや、せこさを忘れて英語そのものに熱中できるように、教師がまず一生懸命になることが大切だと思いました。
今回観た授業は音声面での指導を中心に授業が行われていた。まず、単語をそのまま発音するのではなく、音節ごとに区切った発音練習もしていた。また、どの部分に強勢を置くのかも練習していた。これで生徒たちはどの部分に強勢を置くのかが、よく分かったと思う。ただ、「ここの部分にアクセントがあるよ」のような教え方では、生徒たちは実際に口に出す時に実践できないと思う。
さらに、本文を読むときにRead & look upの形式がとられていた。ただ英文を短期記憶して、生徒が先生のあとに続けて読むのではなく、ある小さな意味のまとまりから入って、最終的に教科書を見ないで本文中にある長い一文を言えるようにしていた。また、予習の段階で本文の和訳をある程度に分けたものをあらかじめ渡して、それに対応する英文の部分を書き移すという宿題を課していた。生徒がこの宿題をきちんとやってきたかどうかは分からないが、予習の段階で生徒の意識が英語に向かい、授業中に一文の中の句ごとの英語を、本文を一時的にでも記憶して言えるようにするということで彼らの頭に英語の自然な表現が頭に残り、彼らが英語をアウトプットしやすくする大きな要因だったと思う。
また、SKNトレーニングでは本文中でどの単語を強く・はっきりと読むのかをリズムで体験することができ、何より生徒がとても楽しそうだった。もちろんその時もしっかりと発音指導もしていたし、これは最後まで続いていた。
この授業を観て思ったことは、教師が楽しそうに授業を行わないと生徒は楽しく授業に参加できないということである。教師の雰囲気で生徒は大きく影響される。また、生徒の活動への取り組みの様子を見て適宜に活動内容を変える柔軟性も必要だと感じた。後者はある程度の経験がないと自分のものにはなりにくいと思うが、前者は意識さえすれば明日からでも実践できる内容なのではないかと感じた。
授業を観て、英文構造の図式化など視覚的な教材をテンポ良く駆使していたのが、さすがだと思った。先生対生徒のやりとりに飽きてきたかなと感じられたとき、すかさずペアワークを導入し、また、個人を他の生徒が見ている前で発音矯正していたのは、授業の緩急を付けるための工夫でもあるということが分かった。日本語訳の表示について表示時間が全部把握出来たのか分からないほど短かったことと、今回の生徒たちの反応からして表示する必要はあったのかにだけ疑問が残った。今回の授業は、基本的に生徒が積極的に取り組んでいた印象が強く、靜先生も授業の進行がやりやすそうに見えた。それは正直なところ女子だけのクラスであったためではないかと女子校出身の私には感じられた。これが男子高または男女共学のクラスであったらまた違った印象の授業になったに違いないと思うと同時に、生徒によって多少なりとも授業の雰囲気や質が変わってくるのではないかと考えさせられた。
(回答:確かに、日本語訳の表示時間は、あと1秒長くてもよかったかも。授業の雰囲気は、10クラスがあれば10通りです。合わせてやるしかありません。)
私が授業のビデオを見させていただいて印象に残ったのが、英語の音声教材の使い方です。今まで音声教材と言えば、まず教科書の中の新しいユニットに入ったときに全文を一回通して聞いて、そのあとクラス全体でCDの後に続いて何回か全体で練習をするという流れで使っているというイメージしかありませんでした。これはつまり先生はこの場面ではあまりすることがなく、音声教材を授業の中心に据えてCDが先生のようになって授業を展開しているように思います。しかし今回靜先生の授業を見させていただいて感じたことは音声教材はそのように使えるほど本来万能ではないということです。先生はCDで生徒に教えているというよりはむしろCDを上手く活用して授業を行っていました。私はこういった風に音声教材を使った授業を見たことがなかったのですが、とても素晴らしいなと思いました。確かに発音もイントネーションもCDから聞こえてくる英語は、おそらくネイティブが発音しているので完璧なのだと思います。しかし、どうやったらそのように発音できるようになるのかCDを聞いているだけでは分かりません。なぜなら生徒たちからCDの音声を発音している人が見えないためにどういう口の動き方なのか、舌はどのような動きをしているのかなどは見えないし、実際に聞くこともできないからです。CDはあくまでメインではなく副教材的に活用し、せっかく授業にいる英語指導のプロである先生をフルに活用していくことが大切なのだなと思いました。
授業のビデオを観て思ったことは、全体で英文を言うときは良くても、個別に言わせると誤った発音をすることが多いので、緊張した状態でも正しい発音で言えるように英文を読む回数を増やす必要があるということです。ビデオの中では、和訳は全て既に見られる状態になっていましたが、和訳を先に出しておけば、英語で内容を説明しても理解しやすくなるし、音読練習する時間も多くとれるので、英語を聞く・話す活動に専念できるので良いと思いました。生徒も頑張って正しい発音で英文を言おうとしていて、英語を学んでいるという感じがしました。一つ大変そうだと思ったことは、発音を個別に確認しているときに旗を使っていたことです。マイクと旗2本を一緒に持つとかさばりますし、あげるときにうっかりして反対の旗をあげることもあると思います。ただ、はっきりと発音の良し悪しを提示することは大切だと思うので、旗のような視覚的なものでなくても、その発音で良いのか、何処を直せばいいのかを明確に伝えることができるようにしたいと思います。
(回答:たしかに、マイクを持っているときは、旗は無理でした)
ビデオを見て思ったことは、生徒のほとんどがとても楽しく授業を受けていたことが印象的でした。どうしても英語の授業は、生徒が宿題としてやってきた和訳について先生が解説を入れながら解答を言うという形になりがちですが、靜先生の授業は全く異なり、生徒に発言させる時間がとても多いものでした。靜先生のこの授業スタイルは本を読んで知っていましたが、実際に授業の風景を見てみると、自分もこのような授業を受けてればなと思いました。また、PPMを使うことによって名詞や形容詞など、英文を読む際に注目すべき部分を意識させ、英文を読む力を養うことがとても良いなと思いました。英文を速く正確に読むコツは、前置詞や冠詞をあまり意識しないことが重要です。これはPPMを使って英文を読む際に気をつける点と一致しており、発音練習をしながら英文を読む力もつけられ、PPMはただ発音を練習するためだけのものではないのだと改めて感じました。とても雰囲気がよく、充実した授業だったと思います。
(靜:前置詞や冠詞を意識しない、というのは、違うと思うよ。というか、違います。)
授業中に扱った題材はたった1パラグラフだけだったが、一文一文をさらに細かく分けて丁寧に指導し、短い文を生徒に何度も何度も繰り返し暗唱させることで、生徒はだんだんと完ペキな発音とリズムを自分のものにしていた。それが、生徒自身の自信につながっていくのだと強く感じた。もし、「この1時間はこのページをすべて終わらせたい!」と教師が焦ってスピードを上げてしまったら、そのぶん生徒とコミュニケーションを取りながら授業をすることができなくなり、生徒にとって意味のない時間になってしまうだろう。常に教師と生徒、生徒同士が確認し合いながら共に学んでいくという授業スタイルを大事にしていこうと思う。また今回、副教材のCDをとても上手に取り入れていく術を学んだ。ネイティブのしゃべりと生徒の発音を限りなく近づかせるためのかけ橋として、教師が途中で区切り補助しながら練習していた。つまり、音声と肉声を混ぜ合わせながら進めることで、生徒も飽きずに音声に集中することができていた。そして授業の最後には、ずっと練習してきた成果として、何も見ずに、ネイティブのように本文を読めるようになり、生徒たちはとてもイキイキとした表情をしていた。そして本文の内容をさらにわかりやすく伝えるために先生独自の英語で説明していたが、あのように本文をまるで自分の言葉のように生徒に向かって語りかけることができるよう、日々努力していきたい。
今回ビデオを観る際ある点に注意しながら観ていました。「発音をまったく勉強してない生徒にどこからどのような手順で指導していくか」です。自分達のようにある程度勉強していれば、気になった、あるいは間違っているところを随時指摘していけばよいのですが、今回の中学生相手の授業ではそうではなく、まずRやLなどの子音を教えてからさらに語と語をリンキングやあいまいな母音を指導、最終的にそれをリズムに乗せ“英語”にするという流れでした。最初から完璧を求めて一気に詰め込むのはベストな方法ではないのだと思いました。
それとは別に1つ気になったことがありました。それは、生徒に発音(LとR)の手本を示す際、詳しく調音の仕方から教えるのではなく、実際にして見せただけだったことです。少し発音を勉強した自分ならば音を聴いただけでRとLのどちらだったかを区別することができるのですが、発音のはの字も教えられていない中学生には手本を示しただけで本当に全員理解できているのかと疑問に思いました。音が違うということははっきりとわかったとしても、生徒には先生の口の中で何がどうなって違いが生じているのかということが本当にわかっているのだろうかと思いました。グルグルなどの他の活動でもその漏れをどうにかすることはできるだろうが、その場では低いレベルの生徒に授業のペースを合わせる必要はないのだろうかという疑問を抱きました。
(回答:実際に示すだけでも効果がある場合もあり、詳しく言わないと効果が出ない場合もあり、すべては、臨機応変、生徒の反応に合わせて。)
全体の感想としては、楽しく且つきちんと英語のスキルが身に付けられる授業だったと感じました。僕が知っている英語の授業は、楽しくしようとすると内容が簡単で、指導に関しても甘くなりがちでしたが、今回の授業は、文章の構成を把握し、内容を理解した上での暗唱や、細かい発音指導等、生徒にとって充実したものになっていたように感じました。そして、特に印象に残っているのは、ペアワークの際に生徒が積極的に、大きな声で活動に取り組んでいたことです。どんな授業をするにしろ生徒がやる気を出さなければ意味がありません。逆に言えば生徒にやる気を出させるような授業をしなければならないと思うのですが、今回はそんな授業が行われていたように感じます。また、授業方法の面で見ても工夫がなされていて、ペアワーク中は個々に指導するのが難しいですが、ペアワーク後にいきなり指名して発表させることで生徒達が自発的に活動に取り組むようになったり、音声の面では、長い教科書の文のときは音声データを用いて、発音指導等の細かい指導をする際には自身のきちんとした発音で行っていてうまくバランスがとれていたのではないでしょうか。音声に関して、英語授業ではCDやALTに依存するのではなく、自分で発音する場面も作ることで、発展的でわかりやすい授業が行えるようになると感じました。
今回の授業を見て幾つかの点に気付いた。まず、教科書の本文の内容を一回噛み砕き、生徒たちに対しより簡単な英語で説明しなおす活動の効果だ。生徒たちがただ音声教材を聴くだけの活動において、教師が英語でジェスチャーや簡単な単語への置き換えを生徒たちに指し示すことによって、視覚的に本文内容理解のヒントを提示すると同時にやや難解な構文を分解し再構築することで、彼らの本文内容理解の補助をしていた。機械的に音声を聴くだけの活動を生きた英語の活動へと昇華している。こういった工夫で、何気なく終えてしまう活動に変化をつけることは、生徒たちのモチベーションを保つ上でも大事な努力であると考える。また、構文を分解しチャートにまとめる活動がよいと思った。文章上でその関係性を示すだけではなく、図を媒介に視覚情報で与えることで彼らの理解を飛躍的に向上させている。あらゆる媒介を使って情報提示することは教師にとって必要なスキルであると感じた。
靜先生のビデオ授業を見て、去年から言われ続けていましたが発音や文章のリズムの大切さを改めて感じました。私は今まで、中学校・高校の授業で単語の発音練習はしてきましたが文章の中でのリズムはやった記憶がほとんどありません。しかし先生の授業では単語の発音、フレーズ、一文と、少しずつ長くしてリズムの練習をしており、それによって一気にカタカナ英語から英語らしい英語になっていて私も高校時代からそんな授業を受けたかったと思いました。
また、一般的な授業ではただ教科書の本文を読んだり訳したりだと思うのですが、先生の授業では構文を分解したスライドでの説明があったためものすごくわかりやすかったです。それによって生徒はテストなどで他の文章でも、自分で分解して理解できるようになるのだなと感じました。
僕はまず『発音指導が丁寧である』ということを感じました。一斉授業でもペアワークでも発音が間違っているたびに止め、言いなおさせる姿勢がとても印象に残っています。特にLとRの発音の違いや、/n/の発音の仕方は生徒にとって難しいようで、最初はあまり正確でなかったと思いました。しかし、靜先生が何度も注意しているうちに正確に発音できる生徒が増えてきました。みんなの前で発音指導をされて、「その発音だよ!座っていいよ!」と言われた生徒の嬉しそうな顔を覚えています。やはり発音指導は、生徒に「しつこい」と思われるのではないかと感じるくらいに行った方がいいなと改めて感じました。また、今回は一斉授業の時間が少し長めにあったと思いますが、生徒をランダムに指名することによって、当たっていない生徒にも最後まで適度な緊張感やプレッシャーを与えているところはさすがだなと感じました。
先生の授業を見たら第一印象は事前準備の充実さと大切さである。どんな授業をしようとしても積極的な態度と正しい態勢を組み立てないといい授業にはなれない。 授業の大まかな流れをしっかり考えて、何をやるのかを計画する。そして、ひとつひとつ内容を考えいく、詰めていく。準備の段階で、授業中に話す内容、つまり台詞まで考えるべきと思う。そして、何を板書すればいいのかを考えたり、またそれをどういう風に板書するのかの板書計画は立てる。さらに授業を進める上で、生徒に練習をさせたり、ペアを組むとかいろんな活動を行う。全体的に英語の魅力を感じ取った。
もう一つ気づいたことは、授業というのは教師と生徒がコミュニケーションをとらない、共鳴し合わないと成り立てないものである。ゆえに教師は生徒の実態をきちんと把握し、このクラスには、どんなレベルに合わせて授業をしていくかといった生徒観を書く重要性を深く感じました。
大事なところは音読練習させる場面である。こういう場面は授業中に何回も出できた。 基本的には英語で授業を行っているが、確認のため、日本語で難しい点や長文を説明をするときもある。複雑なところや説明してもわかりにくいところはあまり出でないが、何回も繰り返し発音する場面はあった。生徒の反応から見ると、とてもいい授業であることが分かった。
わかりやすい英語をどれだけ使えるかが英語教師の腕の見せ所でもあると私はそう思う。